大物理技術研究所などが参画する研究チームは、微弱な天体光を高速に検出できる光子計測型の可視光高速カメラ「IMONY」を開発し、京都大学岡山天文台の「せいめい望遠鏡」(口径3.8m)に搭載して性能を実証しました。8×8ピクセルの位置情報とともに、光子の到来時刻を時間分解能100ナノ秒で記録できます。
狙いは、ミリ秒以下で明るさが変動する天体現象を高い時間分解能で正確に測ることです。背景には、天体から届く微弱光を高速に観測できる装置が世界的に限られているという課題があります。
IMONYは高感度GAPDアレイ(光を光子レベルで捉える検出器の配列)を用い、検出した光子の到来時刻を高精度に記録します。実証では、かにパルサー観測で自転周期約0.034秒に同期した単発光パルスの検出に成功しました。研究成果は2026年3月18日、『Publications of the Astronomical Society of Japan』オンライン版に掲載されています。
今後は、光パルスの時間変動をより精密に観測・解析し、発生源の理解に資するデータ取得が進むとみられます。天体観測に加え、産業用の高速計測などへの応用も期待され、大物理技術研究所は先端技術開発に特化した調査研究会社として取り組みを継続する方針です。
【関連リンク】
山形大学/共同プレスリリース: https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/press/imony
原論文DOI: https://doi.org/10.1093/pasj/psag026
詳細URL: https://www.daiphys.com/blog/imony-ultra-fast-imaging-with-high-sensitivity-gapd-camera
