高知工科大学の研究グループは、急性ストレス後の心理的レジリエンス(ストレス適応力)に関わる脳活動が、ストレス直後ではなく約60分後に最も強く現れることを約100名の同時計測データで示した。追跡計測は約90分間で、成果はPNASに掲載された。

実験では冷刺激で急性ストレスを与え、fMRI(脳血流を通じた活動)とEEG(脳波)を同時に測定し、心拍・呼吸・瞳孔反応・唾液中コルチゾールも併せて記録した。レジリエンスは質問票CD-RISCで数値化し、脳活動との対応を分析した。

その結果、高レジリエンス群では約60分後に、顕著性ネットワーク(SaN)の沈静化とデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の活性化が確認された。EEGでもストレスや緊張と関連するhigh β(21.5–29.5Hz)の低下など、回復を示す指標が同じ時間帯にそろった。従来はストレス直後の反応に注目しがちだったが、人での時間窓を具体的に示した点が特徴という。

今後は、ストレス負荷から60分後を狙ってhigh βを抑える脳刺激などがレジリエンス向上に有効か検証が期待される。さらに、同定した指標をPTSDやうつ病の予後評価バイオマーカーとして用い、早期リスク検出や個別介入につなげる可能性がある。

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論文DOI(PNAS):https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2524075123
公式HP:https://www.kochi-tech.ac.jp

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