ヤマハと港区、東京藝術大学大学院は、港区指定有形文化財(歴史資料)「日本楽器製造株式会社製初期グランドピアノ」の修理を約2年かけて終え、2026年5月1日から港区立郷土歴史館(東京都港区白金台4-6-2)で展示を再開します。全修理作業は2026年3月末に完了しました。

修理は文化財修理の原則である「現状保存修理」に基づき、製作当時の状態を可能な限り維持する方針で実施しました。天然由来の接着剤を使うなど、素材や工程にも配慮し、外装(漆塗りクリーニング、蒔絵処置、木部補修)を東京藝術大学大学院が担当。響板や弦、金属フレーム、アクションなどのクリーニングと一部補修をヤマハが担いました。

同ピアノは明治35(1902)年に日本楽器製造株式会社が完成させた初期の国産グランドピアノで、製造番号は「1522」。鍵盤は85鍵盤で、寸法は幅145cm、奥行185cm、高さ98cm(屋根を閉じた状態)です。旧港区立氷川小学校で使われた後に保管され、1903年や1929年の資料写真と外装の蒔絵などが酷似する新事実をきっかけに調査が進み、2002年1月に登録、2022年10月に指定となりました。

今後は、修理で得られた知見を踏まえつつ、地域史と音楽史の両面から文化遺産の継承に向けた展示・解説の充実が期待されます。

【関連リンク】
港区文化財総合目録 日本楽器製造株式会社製初期グランドピアノ: https://www.minato-rekishi.com/museum/2022/10/R04-03.html
『第五回内国勧業博覧会出品審査概況』1903(明治36)年 国立国会図書館デジタルコレクション: https://dl.ndl.go.jp/pid/801996/1/62
『第五回内国勧業博覧会紀念写真帖5』1903(明治36)年 国立国会図書館デジタルコレクション: https://dl.ndl.go.jp/pid/801983/1/12
『日本樂器製造株式會社の現況』1929(昭和4)年 国立国会図書館デジタルコレクション: https://dl.ndl.go.jp/pid/1229206/1/54
ヤマハ ニュースリリース: https://www.yamaha.com/ja/news_release/2026/26043001

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PRTIMES

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