ソーシャスは2026年5月16日、東京ガーデンテラス紀尾井町の「Tech for Impact Summit 2026」内で行われた非公開セッション「Strategy Dialogue」の議論要約を公開しました。テーマは「世界的な抹茶ブームが日本茶産業を破壊する」で、チャタムハウス・ルールに基づき発言者を特定できない形で整理しています。
要約では、生産基盤の縮小が最大の制約だと指摘しました。国の統計として茶農家は1985年の約20万2,000戸から2020年に約1万2,000戸へと約94%減少し、茶生産量もピーク時約10万トンから直近約7万5,000トンに減っています。
一方、需要側ではSNSや観光を起点に抹茶需要が急拡大し、緑茶輸出額は2024年から2025年にかけて倍増したとされます。ただ抹茶は碾茶が必要で、煎茶工場からの設備転換に小規模でも約1億円がかかる例が示され、資金繰りや供給不足が倒産増の背景になり得るとしました。生葉価格も過去の1kg約500円に対し、碾茶向けは3,000〜5,000円の例が挙げられ、構造変化の大きさが浮かびます。
今後は供給拡大の投資負担に加え、産地表示や「抹茶」偽装への対応が長期課題になる見通しです。Yunomi Lifeは国内消費の再活性化と、東京でのインバウンド向け実店舗カフェ計画を示し、識別・認証や業界の調整役づくりの必要性が論点として残りました。
【イベント情報】
イベント名: Tech for Impact Summit 2026(T4IS2026)
開催日: 2026年4月26日(日)
会場: 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井カンファレンス
公式HP: https://tech4impactsummit.com/ja
コーポレートサイト: https://socious.io/ja
