岡山大学などの研究グループは、抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬(ICI)で治療中の肺がん患者で、潜在していたB細胞リンパ腫が顕在化して見つかる可能性があると報告しました。国際学術誌Clinical Cancer Researchに2026年5月18日(日本時間23:00)に掲載されています。

解析では、国内の肺がん患者の大規模データベースを用い、ICI投与群は非投与群と比べてリンパ腫が見つかるリスクが高いことを確認しました。ICIは免疫のブレーキを外してがんを攻撃しやすくする薬で、長期使用されることもあります。

さらに、免疫細胞の一種である濾胞性ヘルパーT細胞がリンパ腫細胞の増殖を促すという、発症・増悪に関わる機序の一端も示しました。研究は岡山大学、愛媛県立中央病院、九州大学病院の冨樫庸介教授らが共同で行いました(DOI:10.1158/1078-0432)。

研究グループは、リスクは免疫療法の効果に比べて小さく過度に恐れる必要はない一方、治療中の定期的なチェックで安全に治療を継続できる可能性があるとしています。

【関連リンク】
詳しい研究内容(PDF):https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260518-1.pdf
大学掲載ページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1544.html

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