Morus(東京都千代田区、代表取締役:佐藤亮)は2026年7月5日、カイコ由来の機能性食品素材「MorSilk® Powder」と自社ブランド「KAIKO®」を軸に、人と地球の健康を同時に進める食・栄養産業の構想と取り組みを公開しました。会社は2021年設立です。
同社は、生活習慣病や高齢化、栄養不足に加え、「たんぱく質危機」や気候変動、食糧安全保障といった複合課題が同時進行する中、日常の食から予防的に健康課題へアプローチする狙いだとしています。背景として、安さ・量・利便性を優先してきたフードシステムが、代謝性疾患の増加や過剰加工、輸入依存、自然資本への負荷を招いているとの問題意識を示しました。
取り組みの中核は、養蚕の知見と栄養学・食品科学・養蚕技術をつなぎ、カイコを高機能バイオ原料として再定義することです。MorSilk® Powderはカイコ由来タンパク(セリシン、フィブロインなど)と桑由来成分(DNJ、ポリフェノールなど)を含むとし、血糖値ケア、腸・免疫、糖化・酸化、コレステロールなどの観点で研究開発を進めるとしています。国内外の研究機関(米国イリノイ大学、A*starなど)と連携し、2026年には学術誌「Journal of Insects as Food and Feed」掲載研究にも言及しました。
今後は、ネイチャーポジティブフードの考え方に沿って、桑・カイコを起点に低環境負荷の生産体系とサプライチェーンの構築を目指し、シンガポールを含むASEAN市場での展開を加速するとしています。日本に5000年以上の歴史がある養蚕を、機能性食品・ヘルスケア・バイオ素材の観点から再定義し、世界のヘルスケアとフードシステムへの接続を図る方針です。
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