石川県がPRアワード2025でグランプリを受賞しました。対象は「PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』」。県内の企業や自治体としては初の受賞で、2025年ACC賞マーケティング・エフェクティブネス部門グランプリとのダブル受賞です。PRアワードは今年で25年目に当たり、今年から名称を「PRアワード」に改称しました。
受賞理由には、SNSや動画を使ったプッシュ型の情報発信で避難・生活情報を迅速に届けた点、応援消費おねがいプロジェクトのロゴマークを無料配布して購買などの行動変容を促した点、能登半島地震の経験とノウハウをガイドブックおよび初動検証報告書に整理し、他地域でも再現可能な知見として共有した点が挙げられます。
PRアワードは、優れたPR事例を選考・顕彰する年次制度で、1961年開始の「PR活動顕彰」を前身に2001年に「PRアワード グランプリ」としてスタート。今期は制度改称の初年度です。石川県は関連施策として「応援消費おねがいプロジェクト」を展開し、被災地の商品購入や旅行を通じた支援を分かりやすく呼びかけてきました。
能登では地震に続く奥能登豪雨など複合災害が相次ぎ、産業・観光の回復と地域内経済の循環が引き続き課題です。今回の評価を受け、災害広報の標準化や自治体間の横展開、評価指標の整備と検証の公開が進むかが焦点となります。応援消費の継続と情報発信の質の向上が、復興の速度と持続性を左右すると見込まれます。
source: PR TIMES
