2025年12月3日8時40分、フィシルコムがMMMに続きマーケティング特化型ERP領域へ参入しました。CFOとCMOの意思決定を1つの画面に集約し、広告投資のROIや人件費の配賦をリアルタイムで可視化する仕組みを提供します。既存のMMM基盤NeX-Rayで蓄積した複数媒体・SNSのデータと人事・財務データを結び、予算配分から回収見通しまでを一気通貫で提示するのが特長です。
多くの企業ではMAやMMMなどのマーケ指標と、ERP(基幹業務システム)にある売上・費用・人員の実績が分断され、施策評価と経営管理の連動に時間がかかってきました。フィシルコムはこの分断を埋めるため、NeX-Rayの分析資産を土台に、投資対効果の算定と組織最適化を同じモデルで回す設計を採用します。MMM(マーケティング・ミックス・モデリング)はチャネル別の効果を統計的に推定する手法で、ERPは業務データを統合管理する仕組みです。
提供するマーケ特化ERPは、1つのコックピットで意思決定を支えること、2つの役割(CFO/CMO)が共通の指標で議論できること、人件費を投資として捉えた人員配置の最適化という3点を柱にします。加えて、稟議や承認での停滞を避けるため、ワークフローよりも機動力を優先するアーキテクチャを採り、予算の追加投下先を即時に試算できるとしています。
当面は既存顧客のユースケースから適用範囲を広げ、データ連携の標準化と業界別テンプレートの拡充を進める見込みです。広告費と人件費を同一レイヤーで評価する設計が実務にどこまで浸透するかが、普及のカギになります。
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source: PR TIMES
