スパイスファクトリーで、2026年1月1日付の執行役員CDO(最高デザイン責任者)に本村章氏が就任することが決まりました。サービスデザインとデザイン・イネーブルメントを統括し、企業・行政・公共向けのサービス価値の継続的向上を狙います。背景には、顧客の71%がパーソナライズを期待する一方、応えられている企業は34%にとどまるという体験価値ギャップがあります(Adobe調査)。
CDOは、利用者視点でサービス全体を設計する「サービスデザイン」と、組織が自走して改善できる仕組みづくりである「デザイン・イネーブルメント」を経営レベルで推進する役割です。本村氏は米国でコミュニケーションデザインを学び、サンフランシスコのDubberly Design OfficeでIoTや医療ソフト等の国際案件に従事。帰国後はゆめみでデザイン組織をゼロから50名規模に育成し、金融・製薬・通信・行政などでUXリサーチや導入支援を担ってきました。2026年にはフライング・ペンギンズでStrategy & Insights Leadにも着任します。
同社はDX支援を手がけ、資本金は307,008,000円です。国内でもデザイン活用の機運が高まり、上級管理職の65%がAIと予測分析の活用が成長に貢献すると回答、61%がパーソナライズ体験を成長に不可欠と見ています(Adobe「AI and Digital Trends 2025」)。日本デザイン振興会の白書は47都道府県・37企業・14行政機関の取り組みを整理し、広がりを示しています。
今後は、CDO新設によりCX(顧客体験)と組織能力の両立を図る動きが加速しそうです。公共・金融を含む大規模組織での定着が進めば効果は大きい一方、現場運用の負荷と人材育成への継続投資が成否を分けるとみられます。
【イベント情報】
イベント名 公共・金融・デザイン(予定)
開催日 2026年2月5日(木)
会場 東京都内(詳細未定)
公式Webサイト https://spice-factory.co.jp
source: PR TIMES
