鹿児島市の段ボール製造・販売を手がけるエス・パックスが、本社工場(鹿児島市谷山港2丁目2-9)を増設します。用地面積は既存の31,937㎡内で、建物は1,420.20㎡を増築(既存8,328㎡を改修・増築)。操業開始は令和8年12月予定で、従業員は5年目に127人体制(新規雇用5人)を見込みます。併せて鹿児島市と立地協定を締結しました。
背景には、物流2024年問題に伴う輸送コスト上昇で資材の県内調達回帰が進むこと、再生紙や環境対応型パッケージの需要増があります。増設では在庫保管スペースを新設し、主力設備を大幅更新。原紙から製品までの一貫対応と、社内デザイナーによるパッケージ提案という既存の強みを生かし、県内企業を中心に安定供給を強化します。
立地協定式は令和7年12月1日11時から市役所応接室で実施。企業側は下園廣一代表、鹿児島市は下鶴隆央市長、立会人として南靖子鹿児島地域振興局長が出席しました。市は本計画が産業活性化と「地域の稼ぐ力」向上に資するとみています。
今後は設備更新の進捗と在庫運用の最適化が鍵となります。県内サプライチェーンの強靭化や環境配慮包装の普及が進めば、需要変動への耐性が高まる一方、人材確保やエネルギー価格の動向はリスクとなる可能性があります。
【計画概要】
住所 鹿児島市谷山港2丁目2-9
用地面積 31,937㎡(既存敷地内)
建物増加 1,420.20㎡(既存8,328㎡を改修・増築)
操業開始 令和8年12月予定
従業員計画 5年目127人(新規雇用5人)
企業サイト https://www.s-pax.co.jp/
source: PR TIMES
