国内初となるトークン化投資信託の実装に向け、三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行とProgmatの4社が、円建てトークン化マネー・マネージメント・ファンド(TMMF)の基盤整備に着手します。開始日は2025年12月4日。まず2026年に機関投資家向け提供を目標とし、将来は個人向け拡大も検討します。
背景として、海外のトークン化マネー・マーケット・ファンド残高は85億ドル(約1.3兆円、2025年9月末時点)に達し、市場が拡大しています。日本では不動産や社債のセキュリティトークン(ST)化が進み、マイナス金利で姿を消した円建てMMFにも、金利正常化で再評価の余地が生まれています。トークン化とは、金融商品をブロックチェーン上のデジタル証券として扱えるようにすることです。MMFは株式を組み入れず、短期の国債や社債などで運用する公社債投信を指します。
計画では、法定通貨と価値連動するステーブルコイン(SC)との連携を重視します。SCは即時決済に強みがある一方、日本や欧米の規制下で直接の付利が禁じられており、運用リターン確保にはトークン化資産とのシームレスな移動・交換が鍵となります。オンチェーン完結の仕組みが整えば、資金効率や決済スピードの向上が期待できます。
今後は、制度面の詰めや投資家向けオペレーション、カストディや流通網の整備が焦点です。2026年の機関投資家提供が実現すれば、国内デジタル資産市場の流動性拡大や個人投資家への波及の度合いが注目されます。
【参考資料】
海外トークン化MMF残高データ app.rwa.xyz/treasuries
オンチェーン完結型ST WG報告書 progmat.co.jp/news/2025-10-02-press/
source: PR TIMES
