シンガポールのMETAVERSE CLOUD PTE. LTD.傘下であるGPTBotsは、札幌で開催された「AXIES 2025年次大会」(大学ICT推進協議会 年次大会)に出展し、約1,700人の大学情報化責任者やCIO、研究者らに向けて、キャンパス業務や学生サービスを対象としたAIエージェント活用事例を紹介しました。会場にはMicrosoft CopilotやSalesforceなども出展し、高等教育分野のデジタル化需要の高さがうかがえました。

GPTBotsはデモンストレーションで、FAQや学生サービス窓口に自動対応するキャンパス向けインテリジェントカスタマーサービス、学内規程や手続き、学術リソースを一括検索できるナレッジベース検索、教務処理やワークフロー承認を自動化する行政プロセス支援、研究者向けの情報検索・データ整理ツールなど、大学現場での具体的な利用シナリオを提示しました。ブースでは北海道大学、静岡大学、千葉工業大学の関係者らと、生成AIの導入状況や課題に関する意見交換も行われました。

同社のプラットフォームは、専門的なプログラミングを必要としないノーコード・ビジュアル構築が特徴で、OpenAIやClaudeなど複数の大規模言語モデルを統合し、最適なモデルを自動選択する機能を備えています。テキスト、画像、動画などを一元管理するマルチモーダルなナレッジベースや、大学職員が業務フローを画面上で調整できるビジュアルプロセス設定、教務・OA・LMSなど既存システムとの連携機能も用意されています。

データ面では、オンプレミス導入やデータ暗号化、多段階の権限管理に対応し、大学が求める情報セキュリティやコンプライアンス要件に配慮した構成としています。大学側は、学生・教職員情報や研究データを扱うため、クラウド利用時のリスク低減が重要な検討ポイントになっています。

GPTBotsは今後、日本の大学や業界パートナーとの連携を深め、AIエージェントの本格導入を進める方針です。キャンパスの問い合わせ対応や事務業務の自動化だけでなく、学習支援や研究支援への応用を拡大することで、スマートキャンパスの実現に向けた取り組みがどこまで進むかが注目されます。

source: PR TIMES

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