50代以上の女性を中心に、「今の自分を喜ばせるためにお金と時間を使う」動きが広がっています。ハルメク生きかた上手研究所は2025〜2026年のシニアトレンドとして、「イマ活」「ご自愛消費」「戦力シニア」「再点火メイク」「ならわし卒業」の5つを提示し、日本の消費と働き方の新しい姿を示しました。

「イマ活」は、豪華クルーズや上質なランチ、オペラ鑑賞、大相撲観戦など、体験への出費を惜しまない傾向を指します。高額でも「元気なうちに今を楽しむ」という価値観が背景で、旅やエンタメ関連市場の押し上げ要因になると見られます。「ご自愛消費」では、節約続きの反動から、10万円超のカシミヤコート、リカバリーウェア、姿勢サポート用品など「理由のある贅沢」への支出が目立ちます。

「戦力シニア」は、短期バイトマッチングサービス「おてつたび」「タイミー」などを通じ、場所や時間に縛られない働き方を選ぶ層です。仕事を生活や趣味の延長として楽しむ人が増え、企業にとっても人材確保の新たな源泉となりつつあります。「再点火メイク」は美容教室や美容系YouTuberの利用増加に象徴され、「今の自分に似合うメイク」を武器とする姿勢を意味します。「ならわし卒業」では、年賀状じまい、墓じまい、お中元・歳暮じまいなど、慣習に縛られない人間関係の再設計が進んでいます。

研究所の梅津順江氏は、時間もお金も「キャンセルせず、自分のために使う」シニアが、今後の日本の経済と文化を力強く動かすと分析しています。今後は、シニア世代を「支えられる側」ではなく、自ら市場をけん引する主体として捉えた商品・サービス設計が企業に求められそうです。

【イベント情報】

トークテーマ シニアの女性は人類最強の生き物! 新たな挑戦は、思い立ったが吉日

登壇者 いとうまい子/岸順子(化け子)

内容 シニア世代の最新トレンドやイマ活、メイクの変化についてのトークセッション

source: PR TIMES

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