岡山大学は2025年11月15日、岡山市北区の鹿田キャンパス・Junko Fukutake Hallで「令和7年度岡山大学解剖体慰霊祭」を行い、献体者・病理解剖協力者127人を悼みました。会場には遺族や教職員、学生ら約440人が参列し、祭壇への献花と黙祷で感謝と追悼の意を捧げました。

同大学では、医学部・歯学部の解剖学教育や、病気の原因を調べる病理解剖に長年献体を受け入れてきました。献体は、人体の構造や病気のメカニズムを直接学ぶための重要な教育・研究資源であり、医師や歯科医師の技術向上に直結します。今年の慰霊祭では、2024年9月1日から2025年8月31日までの1年間に協力した127人を対象とし、氏名を読み上げて冥福を祈りました。

式では和田淳医学部長、久保田聡歯学部長、学生代表が、献体者の崇高な意思への感謝と、学びを疾病治療や医療の質向上に生かす決意を述べました。遺族代表からは、学生・研究者の研鑽と医学のさらなる発展を願う言葉が寄せられました。

今後も岡山大学は、献体者への敬意と説明責任を重視した教育・研究体制を続けるとともに、地域の中核的医療機関として、解剖学・病理学の成果を臨床現場に還元していくことが求められます。

【関連情報】岡山大学医療系情報

岡山大学医学部 https://oumed.okayama-u.ac.jp/

岡山大学歯学部 https://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/

岡山大学病院 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/

慰霊祭詳細 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14843.html

source: PR TIMES

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