文芸誌『文學界』が、2026年1月号(2025年12月5日発売、税込1200円)から誌面デザインを全面刷新しました。判型はA5判を維持しつつ、目次や本文レイアウトを一新し、表紙には画家・守山友一朗さんの作品を1年間にわたって起用します。リニューアル第1号では、特集「浮遊する言葉」を通じて現代詩を多角的に掘り下げます。

特集では、詩人マーサ・ナカムラさんのワークショップに、朝吹真理子さん、鈴木涼美さん、高瀬隼子さんの3人が参加し、それぞれ初めての詩作を発表します。さらに、10人の詩人による詩とエッセイ、朝吹亮二さんの新作長篇詩『何処へ』とインタビュー、詩の鑑賞や対談企画などを通じ、専門的になりがちな現代詩を読み手に開く構成です。

創作面では、上田岳弘さんの新連載「美しい人」が始動し、「愛」をテーマにした長編の展開が予定されています。このほか、筒井康隆さんや古川真人さん、小林エリカさんらの新作、継続中の評論やエッセイ連載も掲載されており、リニューアル後も多ジャンルの読み物を維持します。デザイン変更は約2年ぶりで、編集部は視認性と読みやすさの向上を図りながら、新しい読者層との接点拡大を狙うとみられます。

今後1年間は、守山さんの表紙とともに、現代詩企画や新連載の反応が継続方針の鍵となりそうです。紙の文芸誌市場が縮小傾向にあるなか、デザイン刷新とテーマ性の強い特集でどこまで読者を呼び込めるかが注目されます。

【商品情報】

文學界 2026年1月号

発売日:2025年12月5日

定価:1200円(税込)

判型:A5判

雑誌情報: https://books.bunshun.jp/ud/book/num/49120770701682025

source: PR TIMES

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