岡山県在住の藤原さんと介助犬テンが、2025年12月1日付で介助犬ペアとして正式に認定されました。日本介助犬協会によると、全国の介助犬認定ペアは2025年10月時点で56組にとどまっており、新たな1組の誕生は貴重な戦力強化と位置づけられています。藤原さんは2頭目となる介助犬との生活をスタートさせます。
藤原さんとテンは2025年9月から合同訓練を開始しました。約10日間は愛知県長久手市の訓練センターで関係性づくりと基礎訓練を行い、その後は岡山県の自宅に場所を移し、落とした物を拾う、電話を持ってくるといった日常動作を想定した実践的な訓練を重ねました。藤原さんはパラサーフィン日本代表選手としても活動しており、訓練期間中には渡米して国際大会に出場するなど多忙な日程の中でペア形成を進めてきた経緯があります。
担当トレーナーは、今後も生活や競技会などさまざまな場面で新たなチャレンジが想定されるとしつつ、「焦らずにテンとのペースを掴めば、より良いペアになっていく」と期待を述べています。藤原さんの初代介助犬ダイキチは引退後も自宅で暮らしており、2代目テンとともに3者での生活が始まります。
介助犬は肢体不自由者約1万5000人のうちごく一部にしか行き届いておらず、育成費用の約9割を企業・個人の寄付に依存しているのが現状です。今回の新ペア認定は、介助犬の存在と必要性を改めて社会に示す機会にもなるとみられます。今後、藤原さんとテンの競技会や地域での活動を通じて、介助犬と障害者スポーツ双方への理解がどこまで広がるかが注目されます。
【支援・問い合わせ情報】
社会福祉法人日本介助犬協会 介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~
電話 0561-64-1277
メール info@s-dog.jp
公式サイト https://s-dog.jp
介助犬紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=ax97xm69rcw&list=PL_z_gt1UjX5LvvOmluPEtMjZgChmZkwjT
source: PR TIMES
