愛知県地盤のスーパーチェーン・アオキスーパーは、日本航空(JAL)と連携し、家庭から出る使用済み食用油を店頭で回収し、持続可能な航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」にリサイクルする取り組みを2025年8月から順次開始しました。11月には愛知県内7店舗で自治体首長も参加するイベントを実施し、地域ぐるみの環境対策として一歩を踏み出しました。

このプロジェクトは、JALが推進する「すてる油で空を飛ぼう®」の一環で、家庭や店舗から回収した廃食油を再資源化し、航空機燃料として再利用することでCO₂排出量の削減と循環型社会の構築を目指すものです。アオキスーパーは2025年7月に「あいち地産地消 SAF サプライチェーン推進協議会」および「Fry to Fly Project」に参画し、自社惣菜製造で出る事業系廃食油についてもSAF原料として供給を始めています。

11月のスターティングセレモニーは白鳥店、加木屋店、朝宮店、碧南店、豊明店、前後店、武豊店で行われ、各市町長やご当地キャラクターが回収BOXへの油投入や専用ボトル配布に参加しました。各店先着100人に配布されたJALオリジナルUCOボトルは、家庭からの持ち運びを促す狙いがあります。来店客からは「捨てる油が飛行機燃料になるのは驚き」「賞味期限切れ油の処理に困っていたので助かる」などの声が寄せられ、身近な資源循環への関心の高さがうかがえます。

今後は、回収量やCO₂削減効果などのデータを蓄積しつつ、対象店舗や参加自治体の拡大が見込まれます。家庭に眠る廃食油を地域のスーパーが集め、航空会社が燃料として活用するこの仕組みが軌道に乗れば、生活者が日常的に脱炭素に関与できるモデルとして他地域への波及も期待されます。

【プロジェクト・イベント情報】

すてる油で空を飛ぼう®プロジェクト:JALが進める家庭廃食油回収・SAF活用の取り組み

実施店舗(一部):白鳥店(愛知県愛知郡東郷町)/加木屋店(愛知県東海市)/朝宮店(愛知県春日井市)/碧南店(愛知県碧南市)/豊明店・前後店(愛知県豊明市)/武豊店(愛知県知多郡武豊町)

source: PR TIMES

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