全国フードバンク推進協議会は、明治安田生命、イオン、イオンフィナンシャルサービスと連携し、利用金額の一部が自動的に寄付される電子マネー「フードバンク応援WAON」による支援を開始しました。全国のWAON/AEON Pay加盟店での支払いが対象で、利用者の追加負担はありません。

この電子マネーは2025年3月に3社が結んだ包括的パートナーシップ契約を土台に、「人と人、人と社会・地域をつなげる」という共通理念から生まれたものです。スマートフォン限定で発行される寄付付きWAON/AEON Payは初の取り組みで、電子マネー決済の拡大を背景に、日常の買い物を通じた継続的な寄付参加を狙います。寄付金は同協議会に集約され、加盟するフードバンク団体の運営費や食品配送などの活動費として活用されます。

国内では307のフードバンク団体(2025年11月13日時点)が活動し、通常は破棄される食品を集めて、生活に困窮する世帯や福祉施設へ無償で配布しています。一方で、人手不足や資金不足、寄付食品の量の不足など構造的な課題が続いており、資金調達の新たな手段が求められてきました。今回の仕組みは、食品ロス削減と困窮世帯支援という二つの社会課題に、一度の決済で同時にアプローチする手段となります。

今後は、加盟店での案内や関連キャンペーンを通じて利用者層の拡大が進むとみられます。寄付額や活用状況の見える化がどこまで行われるかが、長期的な利用定着と連携拡大の鍵になりそうです。電子マネーを活用した寄付モデルが安定的に機能すれば、他の決済サービスや企業にも同様の動きが広がる可能性があります。

【サービス情報】

フードバンク応援WAON案内サイト https://www.waon.net/card/foodbank/

一般社団法人全国フードバンク推進協議会 https://www.fb-kyougikai.net/

source: PR TIMES

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