横浜市は2025年11月26日、同市主催の国際会議「アジア・スマートシティ会議(ASCC)2025」で創設が発表された「アジア循環型都市宣言制度」に、第1号都市として署名しました。制度を運営するイクレイ日本は、循環型経済や脱炭素への取り組み強化を目的に、アジア諸都市と連携していくとしています。

ASCC2025は11月25~27日にパシフィコ横浜ノースで開催され、世界各地の都市や国際機関、企業などが参加しました。会議では、アジア開発銀行や世界銀行、JICAなどが廃棄物対策や資源循環の事例を共有し、横浜市も資源循環プラットフォームやGREEN×EXPO 2027に向けた企業連携を紹介しました。欧州では2020年に約90都市が参加する「欧州循環型都市宣言制度」が始動しており、今回の新制度はそのアジア版と位置付けられます。

制度創設に先立ち、横浜市を含むアジアの都市リーダーは、能力開発や政策立案支援、優良事例の表彰などを含む枠組みづくりを国際機関に公開要望しました。シティネットなどアジア太平洋の都市ネットワークも賛同し、国連機関や世界経済フォーラムからは、企業活動や地域イノベーションへの波及効果に期待が示されています。

同日、山中竹春横浜市長がイクレイ世界理事会のサーキュラー成長担当理事に就任することも発表されました。横浜市は来年度から会議名称を「アジア太平洋循環型都市フォーラム(APCC Forum)」へ変更し、アジア太平洋全体での知見共有と循環型都市への移行を一層加速させる構えです。

【イベント情報】

アジア・スマートシティ会議(ASCC)2025

日程 2025年11月25日(火)、26日(水)

会場 パシフィコ横浜ノース(神奈川県横浜市みなとみらい地区)

公式サイト https://ascc.city.yokohama.lg.jp/

source: PR TIMES

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