神奈川県横浜市のTrim株式会社は、完全個室型ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」を東京都八丈町の「八丈町役場」に設置し、2025年12月2日から運用を開始しました。八丈町役場への導入により、「mamaro」は全国で800台超(2025年3月時点)となり、累計利用回数は約130万回(2025年4月時点)に達しています。

「mamaro」は畳1畳ほどのスペースに設置できる可動式個室で、授乳やおむつ交換、着替え、搾乳など幅広いベビーケアを想定した設備です。室内にはソファやモニター、コンセントを備え、高さ203cm、幅180cm、奥行90cm(室内面積約1.28㎡)の空間を施錠して利用できます。スマートフォンアプリと連動し、利用状況のリアルタイム表示やデータ取得も可能なため、施設側は利用ニーズの把握や配置計画に活用できます。

八丈町庁舎は行政サービスの拠点であると同時に、島内最大規模の多目的ホールを併設し、夏祭りや学校行事など島民が集まる場としても機能しています。これまでは子ども家庭支援センター(東京都の「赤ちゃん・ふらっと」登録施設)が閉所日の際に授乳スペースが不足し、会議室を臨時授乳室にしたり、多目的トイレを案内する対応が行われていました。町のアンケートでも授乳室整備を求める声が寄せられていたことから、常時利用しやすい個室型授乳室の導入に踏み切りました。

さらに、八丈町では台風22号・23号災害で庁舎と多目的ホールが指定避難所として長期利用された経験から、避難生活における授乳やおむつ替え、子どもの着替えといったニーズの大きさを再確認しています。可動式の「mamaro」を庁舎内の任意の場所に移動できることで、平常時だけでなく災害発生時にもプライバシーに配慮したベビーケア環境を確保しやすくなると期待されています。

Trimは2015年の設立以来、「よりよい子育て環境を提供する」ことを掲げ、商業施設や駅、公園、公共施設などへの導入を進めてきました。今後も利用データや自治体からの要望を踏まえ、子育て世帯に配慮した公共空間づくりや、防災計画におけるベビーケア環境の位置付けがどこまで広がるかが注目されます。

【製品情報】

mamaro製品紹介ページ https://trim-inc.com/products/mamaro/

Trim株式会社コーポレートサイト https://www.trim-inc.com/

source: PR TIMES

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