養豚DXを手がけるEco-Porkは、2025年11月25・26日に東京・品川で開かれた「ASEAN-Japan Symposium for Promoting Sustainable Agricultural Development in ASEAN」に登壇し、AIカメラとクラウドシステムを活用した養豚のデジタル化と温室効果ガス(GHG)削減モデルを、ASEAN各国の政府や研究機関、企業の参加者に紹介しました。
登壇したのは、ブラジルでのCOP30から帰国したGHGプロジェクトリーダーの沼澤氏です。AIカメラ「PigDataStation(PDS)」とクラウド型養豚経営支援システム「Porker」によるデータ活用の結果として、年間約70.8億円の売上増、年間12,000トンの豚肉供給増が見込めるとの試算を示しました。また、アミノ酸バランスを最適化した飼料により、糞尿由来のGHG排出をJクレジットとして運用しつつ10〜30%削減できると説明し、日本で構築したモデルがASEANでも展開可能と強調しました。
会場からは、アジア展開時の制度・インフラ面の障壁、初期コストと増収効果のバランス、GHG削減量算出の信頼性などに関する質問が相次ぎ、現地実装を前提にした議論が行われました。脱炭素とデジタル化をテーマとする同シンポジウムは、農林水産省、ERIA、ASEAN事務局が共催し、持続可能な農業と食料安全保障に向けた技術・投資の方向性が議題となりました。
今後は、日本や米国、ウクライナで積み上げた実績とカーボンクレジットの仕組みを活用し、ASEAN地域での実証・事業化がどこまで進むかが、持続可能な豚肉生産モデル普及の鍵となりそうです。
【企業・サービス情報】
株式会社Eco-Pork
養豚経営支援システム「Porker」
AIカメラ「PigDataStation(PDS)」
コーポレートサイト https://eco-pork.com/
source: PR TIMES
