一般社団法人教育AI活用協会は、2025年11月16日に東京大学伊藤国際学術研究センターで「教育AIサミット~共創アカデミー~」を実施し、教員や研究者、企業、学生など多様な参加者が集まりました。同日開催の「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」には全国の教員から46件の応募があり、最終審査に残った9件の中から3部門でベスト・プラクティスが選ばれました。

サミットでは、AIを学習者の思考を促す「伴走者」として位置づける探究学習のあり方や、画一的な学校教育から多様な学びへ移行する可能性などをテーマにトークセッションを実施しました。体験型の「共創アプリワークショップ」では、中高生や教員、企業関係者らが混成チームを組み、「登校のモチベーションが上がらない」など学校の課題をAIアプリで解決する取り組みを行い、短時間での試作体験に高い満足度の声が集まりました。

コンテストでは、小学校体育で生成AI「Gemini」を児童と教師の伴走役にした授業実践、AI講師・AI助手による進路指導の個別最適化、教職員の自己有用感を高める「AI副主任」導入などが部門ごとに評価されました。閉会あいさつでは、AIが教育の「文化」として根付きつつあることや、テキスト対話が心理的安全性の高い学びを生む可能性が指摘されています。

主催団体は、知見共有の場を継続する方針で、2026年2月23日にはコクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUSで次回サミットを予定しています。生成AIの学校現場での活用が広がるなか、実践事例の蓄積と再現性の検証が今後の焦点となりそうです。

【イベント情報】

教育AIサミット in THE CAMPUS

日時:2026年2月23日(月・祝)10:00〜18:00(予定)

会場:コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS(JR品川駅港南口より徒歩3分)

主催:一般社団法人教育AI活用協会

source: PR TIMES

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