ファンダムプラットフォーム「Weverse」を運営するWeverse CompanyのPresidentチェ・ジュンウォン氏が、12月4日(現地時間)に米ニューヨークで開かれた世界経済フォーラム「Reuters NEXT」に登壇しました。約100人のグローバルリーダーが参加する同フォーラムで、韓国企業として唯一の登壇者となり、「スーパーファン」を核とした音楽ビジネスの成長モデルを示しました。
チェ氏はAIとテクノロジーのセッションで、ロイターのシニア記者キンバリー・キム・ビネル氏と対談し、Weverseが推進する「Global Superfan Platform」の戦略を説明しました。スーパーファンを「アーティストの活動に積極的に関わり、キャリアの成長を支える献身的なファン層」と定義し、この層が世界中に存在することから、ローンチ当初から多言語・多機能を一体化したシームレスな環境を整備してきたと述べました。
技術活用については、AIをユーザー向け機能よりも「プラットフォーム内部の生産性向上」に重点投入していると説明。一方で「技術が発展するほど本物のコミュニケーションの価値は増す」として、アーティストとファンが安心して交流できる「心理的に安全な空間」の重要性を強調しました。一般SNSと異なり、Weverseではファンが寝落ち配信や日常の料理配信など、より素に近い姿を受け止める独自の利用パターンが生まれていると分析しました。
世界の音楽市場では、アルバム販売や公演といった従来型ビジネスの比重が高く、成長率鈍化が指摘されています。チェ氏は、スーパーファンが集まるファンダムプラットフォームが新たな収益源となり、市場全体を再活性化しうるとする見方を示しました。2025年に向けては、国・地域ごとの文化的特性に合わせた機能カスタマイズを進める方針で、米国では公式グッズをファンが自由にデザインして制作できる「Merch on Demand」サービスを開始済みと説明。今後もアーティストとファンの「重要な瞬間」の体験価値を高めるサービス高度化を続けるとしています。
source: PR TIMES
