日本とASEAN各国の若手ビジネスリーダー約50人が参加する「ASEAN JAPAN Young/Future Business Leaders’ Summit 2025」が12月2〜4日、東京都内で開催され、日ASEAN協力の方向性を示す共同宣言が採択されました。宣言は、12月2日に赤澤亮正経済産業大臣、3日に高市早苗内閣総理大臣へそれぞれ手交されました。事務局を担った株式会社PoliPoliは、経済産業省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などと共催しました。

宣言では、日ASEANの若手ネットワークを政策決定プロセスに恒常的に組み込む仕組みの検討や、経済安全保障を踏まえた共創エコシステム構築を打ち出しました。具体的には、半導体・バイオ・核融合・航空宇宙などディープテック分野での連携強化、「日ASEAN技術協調投資スキーム(官民連携ファンド)」創設、オープンイノベーション拠点整備などを提案しています。

さらに、AIやデータのルールづくりを日ASEANで共同設計するデジタル・ガバナンス、起業家の人材流動性向上やASEAN発企業の東証上場促進など統合スタートアップ・エコシステム形成も掲げました。脱炭素に向けては「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想を支持し、炭素クレジット市場の整備、日本のコンテンツ産業とASEAN市場の連携強化にも言及しています。

今後は、宣言がどこまで具体的な制度設計や投資スキームに反映されるかが焦点です。PoliPoliは、日本で培った官民連携の政策プラットフォームやAI活用の仕組みをASEANに展開するとしており、若手主導の政策共創モデルが、地域のサプライチェーン強靭化や新産業育成につながるかが問われます。

【イベント概要】

名称:ASEAN-Japan Young Business Leaders’ Summit 2025

開催地:東京都

参加者:約50名(日ASEAN各国の若手起業家、日本政府関係者ほか)

共催:経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ)、ASEANビジネス諮問委員会、日ASEAN経済産業協力委員会(AMEICC)、ASEAN Japan Plus Young Business Leaders’ Community事務局(株式会社PoliPoli)

source: PR TIMES

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