山形県山形市の蔵王温泉スキー場中腹に、アウトドアブランド「サロモン」のシステムを導入した新レンタルステーションが2025年12月20日に開業します。運営するのは、蔵王温泉のまちづくりを手がける株式会社Yugeで、老舗ホテル「JURIN」内の管理スペースを改装し、ゲレンデ直結の立地を生かしたスキー・スノーボード用品のレンタル拠点として整備します。

新ステーションは、利用者の技術レベルに合わせて最適な板やブーツを選べることを特徴とし、一部では最新モデルを含むプレミアムラインのレンタルも予定しています。世界的ブランドであるサロモンのレンタルシステムを採用することで、用具のフィッティング精度やメンテナンス水準を国際レベルに近づける狙いがあります。

企画を主導したのは、元アルペンスキー日本代表でYugeの事業開発責任者を務める佐藤氏です。蔵王温泉で幼少期からスキーに親しんできた経験と、海外のスキーリゾートで培った知見をもとに、「質の高いレンタルサービス」が必要との考えから、アメアスポーツジャパンとの協働に至りました。

Yugeは2024年5月設立の地域企業で、同年12月には温泉街の玄関口に温泉饅頭茶屋「高湯饅頭 湯ノ香」を開業するなど、遊休不動産を活用した拠点づくりを進めています。今回のレンタルステーションも、樹氷観光で知られる蔵王温泉の滞在価値を高め、「スノースポーツと温泉」を組み合わせた観光体験の強化につなげる考えです。

運営側は今後、レンタル対象をスキーやスノーボードだけでなく、登山やトレイルランニングの装備にも広げ、四季を通じたアクティビティ拠点へ発展させる方針です。複数拠点の整備も計画されており、蔵王温泉一帯の面的な活性化がどこまで進むかが注目されます。

【施設情報】

ホテルJURIN内レンタルステーション(運営:株式会社Yuge)

所在地 山形県山形市蔵王温泉

source: PR TIMES

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