一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は2025年12月3日、「楓工務店/アイニコグループ視察会 in 奈良」を実施し、全国から59人が参加しました。奈良県で注文住宅着工棟数No.1とされる同グループの11年間で売上3.7億円から41億円、社員数7人から127人へ拡大した成長の背景となる仕組みづくりやDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略が紹介されました。

視察では、G2グレード相当の高断熱性能にIoT設備と高い耐震性能を標準搭載したモデルハウスを見学。床下エアコンや水回りの2階集約、玄関手洗いなど生活動線を意識した設計が説明されました。建築現場では、内外二重で断熱材を入れるダブル断熱の施工を確認し、高い性能を標準仕様として維持する体制が示されました。

内装はプロのインテリアコーディネーターと提携し一貫してプロデュースすることで、デザインの質とブランドイメージを統一。住宅建築、不動産、リフォームに加え、保育園や介護事業所など多角化した事業展開についても、地域密着と顧客満足度(CS)、従業員満足度(ES)の両立を重視する方針が説明されました。

参加者は、品質のばらつきを抑えるためのマニュアル化とIT活用など、DXで高性能住宅を「仕組み」で支える運営手法を学びました。JGBAは今後も、住宅経営戦略フォーラムなどの勉強会を通じて、地域工務店・ビルダーの経営力向上と業界全体の健全な成長に向けた情報共有を続けるとしています。

【イベント情報】

住宅経営戦略フォーラム

開催日:2026年1月29日

テーマ:2026年は「企業価値」最大化経営 ~工務店・ビルダーを本業としながら、成長市場にどのように進出すべきか?~

公式サイト:https://jgba.net/event/2026-1-29-jgba-seminar/

source: PR TIMES

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