北海道洞爺湖のリゾートホテル「HOTEL COCOA RESORT」が、冷凍自販機「ど冷えもん」と仕入れサイト「冷TAKU」を活用し、冷凍弁当や麺類などを24時間提供する体制を整えたことで、特にタクシーや送迎バスで直接来館する宿泊客の満足度向上につなげています。周辺にコンビニやスーパーがほぼない立地条件を補うかたちで導入され、チェックイン後の食事や夜食ニーズをホテル内で完結できる環境が生まれました。
「ど冷えもん」は、冷凍食品専用の自動販売機で、ホテル側は在庫を持たずに「冷TAKU」から商品を仕入れ、電子レンジで温めるだけで食べられる「レンチン弁当シリーズ」などを販売しています。特に、極太春雨を使った辛味の強いメニューや牛丼など、ひと皿でしっかり満腹感が得られる商品が人気で、インバウンド客を含む幅広い年代の利用があるといいます。
館内のカフェスペースには電子レンジ、コーヒーサーバー、カトラリーも備えられており、宿泊客は購入した商品をその場で温めて飲み物と一緒に楽しむスタイルが定着しつつあります。時間や交通手段の制約から外食が難しい訪日外国人客にとっても、「いつでも買えて、加熱が簡単」という点が安心材料となり、滞在全体の評価向上に寄与しているとホテル側は見ています。
今後は、同様に周辺に飲食店やコンビニが少ない地方の宿泊施設や観光地で、冷凍自販機と仕入れサービスを組み合わせた「簡易フードコーナー」の導入が進む可能性があります。インバウンド需要の回復が続くなか、限られた人員でも運用しやすい食事提供手段として、地方ホテルのサービス格差を埋めるソリューションになりうるかが注目されます。
【商品・サービス情報】
冷TAKU（冷凍食品仕入れサイト）
https://order.frozen-vender.jp/
ど冷えもん（冷凍自動販売機）
レンチン弁当シリーズ（電子レンジ調理専用弁当）
source: PR TIMES