Solana向けのLiquid Staking Token(LST)「elSOL」がステーキング画面を全面刷新し、フォーム入力の補助機能を強化しました。新UIでは、残高参照や割合指定による入力、レート表示などを追加し、従来発生しやすかったウォレット側のアラートも出にくい構造に見直したとしています。これにより、ステーキングからアンステーク、ステークアカウントの解除・引き出しまで、一連の操作を同一アプリ内で完結できるようになりました。

従来は外部コンポーネント「Dialect」ベースのUIを採用していましたが、フォーム機能の制約により、バリデーション(入力チェック)や状態表示が不十分で、ユーザー体験に課題がありました。新UIは独自実装とすることで、動作速度と安定性も改善し、ウォレット連携時の体験向上を図っています。画面は「ステーク」「アンステーク」「ステークを移行」の3タブに整理され、SOLからelSOLへの変換、elSOLからSOLへの戻し、ステークアカウントの解除(Deactivate)と引き出し(Withdraw)、elSOLへの移行などを状態に応じて案内します。

elSOLは、バリデータ手数料・コミッションを0%に設定することでステーク報酬を最大化しているほか、ブロック報酬利益の20%を毎エポックごとにプールへ還元する仕組みを採用しています。さらに、ネットワーク帯域を取引可能にする「SWQoS帯域マーケット(SSP/VLD)」からの収益を追加報酬として取り込む設計とし、APY(年率換算利回り)の向上を狙っています。

外部比較としては、Solana上のLSTを比較する「Sanctum Explore」のAPYランキング(直近10エポック)で、記事執筆時点においてelSOLが9.96%で1位となっています。ただしAPYや順位は市場やネットワーク状況により変動するため、最新の数値はSanctum側の表示を参照する必要があります。また、elSOLの運用基盤には、コミッション0%、MEV手数料0%で運用される「Epics DAO」バリデータが連携バリデータとして利用されており、同バリデータは合計10万SOL以上を集め、Jito StakeNet StewardでTop100に入る評価を受けています。バリデータ収益とelSOLのAPYが相互に高め合う構造とすることで、スケールに応じた利回り向上を狙うモデルです。

今回のUI刷新により、elSOLは初心者から既存のステーカーまで、より分かりやすく一貫した操作体験を提供することになります。今後はSolanaネットワークの状況や帯域マーケットの利用度合いに応じてAPYや報酬構造が変動する可能性があり、ユーザー側には仕組みやリスクを理解したうえでの活用が求められそうです。なお、本記事は投資助言を目的としたものではなく、ステーキングやLSTには価格変動やネットワーク障害などのリスクがあるため、利用にあたっては各自で十分な調査と判断(NFA / DYOR)が必要です。

【サービス情報】

elSOL 公式サイト https://elsol.app/ja

elSOL Whitepaper v3(日本語版) https://storage.elsol.app/elSOLWhitePaperJA.pdf

Sanctum Explore https://app.sanctum.so/explore

Epics DAO https://epics.dev/ja

Validators DAO Discord https://discord.gg/C7ZQSrCkYR

source: PR TIMES

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