中学受験個別指導塾「早慶ゼロワン」を運営する株式会社ゼロワンは、塾生データを基に就寝時刻と成績推移を分析し、「22時までに就寝する受験生ほど成績の伸びが安定する傾向がある」とするレポートを公表しました。睡眠時間は7時間以上、とくに7.5時間(90分×5サイクル)以上を確保している層で、暗記力・集中力・理解力の低下が少ないとしています。

分析では、夜10時以降の就寝や6時間台の睡眠が続く受験生で、ケアレスミス増加や朝の集中力低下が目立つと報告。背景として、22時〜2時に深いノンレム睡眠が現れやすく、記憶の固定や成長ホルモン分泌が活発になる一方、後半のレム睡眠が論理的思考やストレス整理を担うという脳科学の知見を紹介しています。プロ野球選手・大谷翔平選手の「夜に飲みに行かない」習慣を、パフォーマンスを下げる要因を排除する行動として捉え、受験生活にも応用できると位置づけました。

同社は、文部科学省や大学の既存研究が「睡眠習慣と学力・自立傾向の関連」を示している点も引用しつつ、長時間塾通いで睡眠不足に陥る小学生が増えている現状に警鐘を鳴らします。今後は「生活習慣×脳科学×受験戦略」を組み合わせ、家庭と塾が協力して22時就寝と十分な睡眠時間を確保できる指導モデルを強化するとしており、他塾や保護者の関心がどこまで広がるかが焦点となりそうです。source: PR TIMES

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