スイス高級時計メゾンのパルミジャーニ・フルリエが、創業者ミシェル・パルミジャーニの75歳を記念し、世界に1点のみ製作された懐中時計「ラ・ラベナール」を公開しました。直径51.8mm、厚さ13.1mmの18Kホワイトゴールド製レピーヌ式懐中時計で、1920年代にジュネーブの名門工房エドゥアール・コーエンが製作したミニッツリピータームーブメントを搭載します。石数は27石で、価格は非公表です。
本作は、マダガスカル原産の植物「タビビトノキ(Ravenala)」の扇状の葉に見られる黄金比から着想を得ており、ケースや文字盤、ムーブメントのブリッジに至るまで精緻な手彫り装飾が施されています。ケースバックには、オパールと翡翠を組み合わせたマルケトリー(細工象嵌)が配され、光を強く反射するオパールと、柔らかく拡散させる翡翠のコントラストを生かした構図となっています。
1920年代ムーブメントは、パルミジャーニ本人が長年保管してきたアンティークコレクションから選ばれたもので、現在の職人チームが修復と仕上げを担当しました。ホワイトゴールド製チェーンはフルハンドメイドで、完成までに約100時間を要したとされ、メゾンが「Mains d’Or(黄金の手)」と呼ぶ熟練職人たちの技術力を象徴する作品となっています。
本作は販売本数が1点に限られるアートピースの位置づけで、時計と工芸の境界を行き来するコレクターズアイテムとして、アンティークムーブメントの再生と装飾芸術を重視する近年の高級時計市場の流れを示す事例になりそうです。
【商品情報】
名称 ラ・ラベナール
機能 時・分・スモールセコンド・ミニッツリピーター
ケース 18Kホワイトゴールド/直径51.8mm/厚さ13.1mm
公式サイト https://parmigiani.com/ja/
source: PR TIMES
