大阪府豊中市豊南町西で2025年12月12日午前10時、小さなパイ菓子専門店「SACHIKO-KANAMORIパイ菓子研究所」が開業します。人口約4,000人の同エリアは、過去5年間で5%の人口減少が続き、高齢者比率は33.4%と全国平均29.3%を大きく上回る「街中過疎」地域です。店主の女性菓子職人が一人で製造・販売を行い、スイーツを軸にした新たな交流拠点づくりを目指します。
店舗を運営するのは、豊中市拠点の個人事業所「ソイル」代表・金森幸子さん。支援企業である株式会社キッチンエヌ(神戸市)で、地方の限界集落対策や地域食堂づくりに携わった経験から、「食が人と人をつなぐ力」を都市部の過疎エリアで生かしたいと考え、出店を決めました。豊南町西は大規模開発の予定が乏しく、転入も少ないことから、高齢化と人口流出が懸念されています。
商品は、北海道産バターを100%使用した折込パイ生地の「パルミエ」を中心に、味違い5~8種類の甘いパイと数種類の塩味パイ、6~8種類のサブレ(練り込みパイ)を販売します。京都産の非加熱甘酒と国産小麦を組み合わせた独自配合のパイ生地も用意し、5~6個入りで約300円と、高齢者や子どもでも手に取りやすい価格帯に設定します。年齢を問わず親しみやすいハート型や動物型など、形にも配慮します。
当面は店主一人での運営のため、営業は毎週金曜日の10時〜17時の週1日に限定し、様子を見ながら営業日数を増やす方針です。今後はコーヒーや紅茶の提供、パイ菓子の種類拡充を進め、若い世代や子ども連れも集まる常設のコミュニティ拠点を目指します。大規模開発ではなく、小さな食の場づくりによる街中過疎対策のモデルケースとなるかが注目されます。
【店舗情報】
SACHIKO-KANAMORIパイ菓子研究所(運営:ソイル)
所在地 大阪府豊中市豊南町西
営業日 金曜 10:00〜17:00(当初予定)
【商品情報】
主力商品 パルミエ(折込パイ)、サブレ(練り込みパイ)
価格帯 5~6個入り 約300円
【公式SNS】
Instagram sachiko_pie_labo
source: PR TIMES
