株式会社テクノアは、図面の形状と文字情報を組み合わせて検索できる「AI類似図面検索」の新バージョン(Ver.3.2)を2026年1月5日に提供開始します。初期費用20万円・月額利用料2万円(いずれも税抜)からのLite版と、クラウド運用に対応したことで、中小製造業でも最短1日でAIによる図面・文書管理を導入できる体制になります。
中小製造業では、図面や仕様書が年々増える一方で、「必要な図面が見つからない」「最新版がどれか分からない」といった課題が慢性化していました。高額なAIシステムや長い導入期間もハードルとなり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れが指摘されてきました。今回のVer.3.2では、目的・規模に合わせて選べる2つのエディションを用意し、コストと機能の両面から導入障壁を下げています。
Lite版は、AI-OCR(紙やPDFの文字をAIで読み取る技術)を活用し、図面検索や関連文書のひも付け、版管理など文書管理の効率化に特化したエントリーモデルです。初期費用20万円~・月額2万円~とし、特にクラウド版ではサーバー準備が不要なため、最短1日で利用開始できるとしています。一方Pro版は、企業ごとに最適化したカスタムAIを用いて図面形状を認識し、過去図面の類似検索を高精度に行うモデルで、蓄積された設計ノウハウの活用を狙います。
運用面では、従来のオンプレミスに加えてクラウド環境を選択可能となり、企業規模やセキュリティ方針に応じた柔軟な構成が組めます。画面設計の見直しにより、図面を起点に仕様書・見積書など関連文書を整理しやすくしたほか、生産管理システム「TECHS-BK」との連携を強化し、図面参照や登録時に品番・図番を自動反映できるようにしました。これにより、設計から生産管理までのデータ連携がスムーズになり、入力作業の手間とミスの削減が期待されます。
今後は、AI類似図面検索を単なる検索ツールにとどめず、図面に紐づく過去の見積・加工条件・不具合情報などを一元管理する「知的資産プラットフォーム」として発展させられるかが焦点となります。中小製造業のDXを巡る競争が加速する中、クラウドとAIを組み合わせた今回の提供形態が、他社の製造業向けソフトにも波及する可能性があります。
【商品・サービス情報】
AI類似図面検索 Ver.3.2(Lite版/Pro版)
提供開始日:2026年1月5日
料金:Lite版 初期費用20万円~/月額2万円~(税抜)
サービス詳細:https://www.techs-s.com/news/830
source: PR TIMES
