不動産向け3D・VRサービス「ROOV」を提供する株式会社スタイルポート(東京都渋谷区)は、3Dコンテンツ制作フローで使う独自の「チェックバックツール」(特許第7731569号)を大幅にアップデートしました。自社試算では、3Dモデル確認にかかる工数を従来比で約80%削減し、設計者やデベロッパーの確認時間を年間約10,250時間削減できる見込みとしています。

マンション販売などで普及したVRや3Dパースは、購入者には分かりやすい一方、制作工程では関係者間の確認作業が煩雑で、大量のキャプチャ画像やメールでのやり取りが負担となっていました。スタイルポートは、3D空間を現実に近いかたちで再現するデジタルツイン技術を用い、Webブラウザ上で同じ3Dモデルを見ながらコメント、資料添付、履歴管理ができる仕組みにより、この負担軽減を図ってきました。

今回の刷新では、3Dモデル上への直接コメント機能や指示履歴の一元管理を強化し、ユーザーインターフェースも改善しました。さらにAIを搭載し、レビュー内容の整理や修正指示の精度向上を支援することで、確認プロセスの標準化を進めています。想定条件として「ROOV walk」年間500タイプ、「ROOV.space」年間100プロジェクトの納品を前提に、生産性向上効果を算出しています。

同ツールは、3Dデータを先に確定させてから動画や静止画パースなどへ展開する「マルチアセット展開」にも活用され、制作全体の手戻りやコストの抑制にもつながっています。加えて、施工会社とのコミュニケーションハブとして、立体的な確認により判断を早め、デザイン改善ややり直し防止に寄与しているといいます。スタイルポートは、設計・施工・販売の各プレーヤーが3D×Webを共通言語とすることで、建設・建築業界における確認作業の標準化と合意形成の迅速化が進むと見込んでいます。

【導入事例】

東急不動産株式会社 事例紹介ページ https://styleport.co.jp/roov/case/038/

小田急不動産株式会社 事例紹介ページ https://styleport.co.jp/roov/case/040/

source: PR TIMES

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