AIデータ株式会社とリーガルテック株式会社は8日、ロボット産業向けに、制御アルゴリズムやセンサーデータといった「見えない知財」を体系化し、SaaSライセンスで運用できる知財マネジメント基盤「AI孔明 on IDX」のSaaSモデルを共同で打ち出しました。2025年内に基本テンプレートを整備し、ロボット企業や研究機関との共同利用拡大を目指します。
ロボット分野では、制御ロジックや環境認識処理、行動ログなどのデータが競争力の源泉になっていますが、従来の「装置や構造」中心の特許制度と合いにくく、知財化や評価の指針が不足していました。この課題に対し、両社の新モデルは、制御ノウハウや動作データを仮想データルーム(VDR)で一元管理し、更新履歴も含めて保全。動作パターンや発明構造を自動テンプレート化し、再利用可能な「知財パッケージ」として整理します。
さらに、技術・データの提供範囲を明確にしてライセンス条件を標準化し、SaaS型での提供や契約運用を効率化します。加えて、知財活用による収益性を示すROI説明書を自動生成し、資金調達時の知財デューデリジェンスや投資家向け説明の負荷軽減を狙います。これにより、スタートアップや研究機関は、制御データやノウハウを資産として棚卸ししやすくなり、外部ライセンス交渉も整理しやすくなると見込まれます。
今後は、制御系AI企業との連携や、実務で使える運用ガイドラインの整備を段階的に進め、ロボット分野におけるデータ・動作・ノウハウ型知財の取り扱いに一定の実務モデルを提示できるかが焦点となります。
【サービス概要】
AI孔明 on IDX ロボット向け知財SaaSモデル
AIデータ株式会社 公式サイト https://www.aidata.co.jp/
リーガルテック株式会社 公式サイト https://www.legaltech.co.jp/
AIデータ社ニュースリリース 詳細 https://www.aidata.co.jp/news/251208/
source: PR TIMES
