クアルコム・テクノロジーズは2025年12月8日、ソウルで「Qualcomm AI Program for Innovators(QAIPI)2025 – APAC Demo Day」を開催し、日本・シンガポール・韓国から選出したスタートアップ15社のエッジAIソリューションを披露しました。各社はSnapdragon Xプロセッサー、Snapdragon 8シリーズ、Qualcomm Dragonwing製品を用い、ロボット工学、ヘルスケア、スマートシティ向けのリアルタイムかつ省電力なオンデバイスAI推論を実演しました。
QAIPI-APACは6カ月のメンターシップ期間を通じ、クアルコム技術者による支援、ハードウェア開発キットへのアクセス、ビジネスワークショップを提供します。さらに特許出願に最大5,000米ドル(約75万円、1ドル=150円換算)のインセンティブとIPトレーニングを用意し、長期的な競争力とエコシステム強化を狙います。日本からはAMATAMA、Cear、Guide Roboticsなど6社、シンガポールから5社、韓国から4社が最終選考に残りました。
同社は2025年10月のシンガポール「SWITCH」にも4社の現地スタートアップを帯同し、ヘルスケアモニタリングやリアルタイム翻訳などのAI応用例を紹介しました。あわせて、オープンソースハード/ソフトのArduino買収と、新ボード「Arduino UNO Q」によるDragonwingプロセッサの提供拡大で、数百万人規模の開発者層との接点も強めています。
2026年には後継プログラム「QAIPI 2026 – APAC」を実施し、Arduinoなどラピッドプロトタイピング環境やデバイスレベルのAI統合支援を拡充する計画です。詳細は今後発表予定で、APAC発のスタートアップがフィジカルAI時代に向けた実運用ソリューションへ到達できるかが注目されます。source: PR TIMES
