ヘルステックの国際会議「Healthtech Summit 2025」で実施されたピッチコンテスト決勝「ピッチファイナル」において、介護予防領域で骨格センサー技術を提供するスタートアップ、株式会社きづなろが最優秀賞とオーディエンス賞の2冠に選ばれました。最優秀賞の副賞は100万円で、会場とオンライン視聴者からの評価を同時に獲得した形です。
ピッチコンテストは、予防医療から介護、食、HR(人材)まで「よりよく生きる」を支えるテクノロジーをテーマに開催されました。応募企業から選抜されたファイナリストは1社あたり5分のプレゼンと7分の質疑応答を行い、審査員陣が事業性や社会課題の解決度を評価しました。きづなろは、高齢者の転倒などを骨格センサーで検知し、介護現場の人手不足と長時間労働の負担軽減につなげる点が評価されたとみられます。
審査員には製薬大手アステラス製薬のCEOやヘルスケア市場調査会社インテージグループの経営陣、NTTドコモのヘルスケア責任者、海外カンファレンス「Health2.0」の共同創業者らが名を連ね、日本の高齢社会を背景にしたヘルステックの成長性を議論しました。インテージヘルスケア賞には株式会社Genicsが選ばれ、AI創薬やリアルワールドデータ活用など、データ駆動型医療の広がりも示されています。
ヘルステックサミットは今年で11年目となり、日本の医療体制やデジタル実装の進展を背景に、世界からの注目が高まっています。イベント終了約1週間後から約1カ月間はアーカイブ配信も予定されており、オンライン視聴チケットは無料登録が可能です。今後、受賞企業の技術がどこまで介護現場や海外市場に浸透し、日本発の介護予防モデルとして定着するかが焦点となります。
【イベント情報】
Healthtech Summit 2025 公式サイト
【受賞企業情報】
株式会社きづなろ
株式会社Genics
source: PR TIMES
