公益財団法人日本フィランソロピック財団は2025年12月9日、第2回「社会的養護下の子ども応援基金」の助成先4件を決定し、総額1,017万円を拠出すると明らかにしました。助成対象期間は2026年2月から2027年1月までの1年間です。
採択されたのは、児童養護施設や里親のもとで暮らす子どもたちに多様な体験を提供する4事業です。長野県の特定非営利活動法人ITサポート銀のかささぎは、旅や金銭教育、プログラミング学習を組み合わせた「学びの体験プロジェクト」で139万8,000円の助成を受けます。福岡県のNPO法人国際教育支援機構スマイリーフラワーズは、留学や国際交流につなげるプログラム「ステップパスポート2026」で310万円の支援を獲得しました。
広島県の特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンには、次世代リーダー育成キャンプ事業として395万8,000円、東京都の社会福祉法人ベタニヤホームには、海水浴を通じて自然体験を提供する事業に171万4,000円が配分されます。日本では約4万2,000人が社会的養護を必要としており、旅行や習い事などの「体験の格差」が課題とされています。
同基金は、こうした格差縮小と子どもの自立心・好奇心の育成を目的としており、今後も寄附を原資に助成事業を継続する方針です。採択事業の成果次第では、体験プログラムのモデル化や他地域への横展開が進む可能性があります。
【基金・応募情報】
社会的養護下の子ども応援基金 概要
日本フィランソロピック財団 ホームページ https://np-foundation.or.jp/
基金紹介ページ https://np-foundation.or.jp/list/yogotaiken.html
source: PR TIMES
