京都府亀岡市は2025年12月5日、市内産野菜の魅力発信と食育を目的とした新プロジェクトを開始し、史上最年少で野菜ソムリエプロに合格した緒方湊さんと連携しました。キックオフとして同日、市立安詳小学校で約1日をかけた特別授業と給食企画、生産現場の視察が行われました。
緒方さんは安詳小学校(亀岡市篠町篠中北裏68)で「野菜のヒミツを知ろう!」と題した授業を実施し、「イチゴのどこが甘いか」「トマトはどの大きさが水に浮くか」「かぶの丸い部分は根か茎か」といったクイズを出題しました。かぶの白い部分が実は「胚軸」という茎の一部だと説明すると、多くの児童が驚きの声を上げ、身近な野菜への関心を高めました。
授業後は、亀岡産のこかぶを使った汁物などで構成した「かめまる給食」を提供。児童は学んだばかりの知識を思い出しながら地元食材を味わい、学びと食体験を結び付けました。加えて緒方さんは、市内の有機農業の圃場やファーマーズマーケット「たわわ朝霧」を訪問し、生産者と意見交換を行い、亀岡野菜の品質や有機栽培への取り組みを確認しました。
亀岡市は全国で2番目に「オーガニックビレッジ宣言」を行うなど、有機農業を柱とした「世界に誇れる環境先進都市」を掲げています。しかし、京料理を支えてきた亀岡産野菜の産地としての認知度は十分とはいえず、PR強化が課題でした。今回の連携は、こうした市の方針と、自治体と協働して食育や農業振興に取り組んできた緒方さんの思いが一致して実現したものです。
今後は、緒方さんの視点で亀岡野菜の特徴やおいしさを紹介する記事や番組などを通じてメディア発信を強化するとともに、2026年1月31日の「愛菜の日」を中心とした「亀岡野菜PRキャンペーン」を展開する予定です。子ども向けの食育授業と都市近郊型有機農業の組み合わせが、地産地消の拡大や地域ブランド力の向上につながるかが注目されます。
【イベント情報】
亀岡市立安詳小学校
京都府亀岡市篠町篠中北裏68
source: PR TIMES
