大阪市北区の株式会社ハウスプロデュースは、山梨県甲府市平瀬町の平瀬浄水場で、地下浄水池の覆土上部を活用した太陽光発電設備を設計・施工しました。太陽光パネルの定格出力は251.46kW、パワーコンディショナーの定格出力は204.95kW、蓄電池容量は15kWhで、2025年1月24日から7月31日までの工期で整備されます。

今回の特徴は、地下にある浄水池構造物への荷重を抑えるため、低重心で荷重を分散する専用架台を採用した点です。覆土部分の施工では重機を一切使わず、すべて人力で行うことで、浄水機能や周辺の緑地への影響を最小限に抑えました。浄水場は地域の飲み水を支える重要インフラであり、通常は大規模な構造物や振動に敏感な施設のため、再生可能エネルギー設備の設置には慎重な配慮が必要とされています。

設置場所は新たな土地取得を伴わない既存インフラの上部空間であり、追加の土地利用ゼロでクリーンエネルギーを生み出せる点も特徴です。発注者はリジェネス甲府電源開発合同会社で、地域の脱炭素化と災害時の電源確保などレジリエンス強化への貢献が期待されています。今後は、今回の施工ノウハウをもとに、全国の浄水施設や他の地下インフラ上部での再エネ活用モデルとして展開できるかが注目されます。

【プロジェクト情報】

所在地 山梨県甲府市平瀬町437-3 平瀬浄水場

工事期間 2025年1月24日〜2025年7月31日

太陽光パネル定格出力 251.46kW

PCS定格出力 204.95kW

蓄電池容量 15kWh

source: PR TIMES

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