愛知県豊橋市のミニトマト生産農家・株式会社めぐりとまとが、A重油ボイラーに炭素系液体燃料活性触媒「TT EX PRO」を導入した結果、1シーズンの燃料使用量が3万3,000リットルから2万8,000リットルへと15.2%減少し、CO₂排出量も13.5トン削減したことが分かりました。13.5トンは、成木約1,000本が1年間に吸収するとされるCO₂量に相当します。
この実証は、豊橋市が進める農業分野の実証開発プロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP」において、スタートアップの株式会社G-growと地元農家が連携して実施しました。対象設備は、ハウス内の加温に用いるネポン社製A重油燃焼ボイラーで、触媒導入前後の燃料使用量とCO₂排出量を比較する形で効果を検証しています。液体燃料活性触媒とは、燃料に添加して燃焼効率を高め、同じ暖房効果を保ちながら使用量と排出量を抑える技術です。
報告会は12月17日(水)13時30分から15時30分まで、めぐりとまと万場ハウス(豊橋市老津町地内)で開かれ、実証結果の説明、触媒の注入デモ、導入後の運営方法が紹介されます。政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)では、農業を含む現場の燃料削減が課題となっており、今回の成果は他の農業用温室や産業ボイラーへの横展開が進むかどうかが今後の焦点です。
【イベント情報】
株式会社めぐりとまと 万場ハウス
愛知県豊橋市老津町地内
source: PR TIMES
