460年以上の歴史を持つ機械要素部品メーカーの鍋屋バイテック会社(岐阜県関市)が、調達DXプラットフォーム「リーナー見積」を導入し、見積業務の工数を月42時間削減したことが分かりました。見積の品質を担当者間で均一化するとともに、新人社員が入社半年でベテランと同水準の業務を担える体制を整えたとしています。

同社では従来、見積作成がベテランの経験則に依存し、担当者ごとに回答内容や提案の質に大きなばらつきがありました。ノウハウが文書化されず個人の頭の中に留まるため、部署として知見を蓄積できず、案件の進捗もメールやFAXに分散して「誰がどこまで対応しているか」が見えにくい課題を抱えていました。ベテランの異動・退職で、部門の半数以上が経験の浅いメンバーとなったことが改革の契機となりました。

「リーナー見積」導入後は、過去の見積データを検索・再利用できる環境を整備し、案件ごとにタグ付けを行うことで最適なサプライヤーを素早く絞り込めるようになりました。その結果、不適切な見積依頼の件数が減り、依頼内容の精度が向上。案件情報もシステム上で共有されるため、不在時でも他メンバーが進捗を引き継ぎやすくなり、部署全体での相互フォロー体制が強化されました。

また、クラウド上でやり取りを完結できる仕組みにより、サプライヤー側でも「ペーパーレス化」や「履歴確認の容易さ」を評価する声が上がっています。UI(ユーザーインターフェース)が直感的であることから、トライアル段階から多くの担当者が大きな抵抗なく利用を開始できたとされています。

今後は、同様に属人化や人材不足に悩む製造業の調達部門で、見積データの蓄積と共有を起点にしたDXが広がるかが注目されます。鍋屋バイテックの事例は、単なる業務効率化にとどまらず、次世代人材の早期育成とサプライヤーとの関係強化を同時に進めるモデルケースとなりそうです。

【事例・サービス情報】

鍋屋バイテック会社 会社概要

株式会社Leaner Technologies 会社概要

リーナー見積 導入事例(鍋屋バイテック)

リーナー見積 サービス紹介

リーナー購買 サービス紹介

source: PR TIMES

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