愛知県半田市は、市内のアオキスーパー2店舗に家庭で使用済みとなった食用油の回収ボックスを設置し、航空機用の次世代燃料「SAF(持続可能な航空燃料)」の原料として再利用する取り組みを始めました。回収された廃食用油は精製され、従来の化石燃料由来ジェット燃料と比べてライフサイクル全体で最大約80%のCO2排出削減効果が見込まれる燃料として活用されます。
SAFは、廃食用油や植物由来油、廃棄物などを原料にしたジェット燃料で、既存の航空機エンジンや空港設備を大きく変えずに利用できることが特徴です。世界的に航空分野の脱炭素化が課題となる中、日本でも航空会社や自治体が協力してSAFの導入を進めています。半田市ではこれまでも公民館などで廃食用油の回収を行ってきましたが、日常的に利用するスーパーでの回収拠点を増やすことで、住民が買い物のついでに持ち込める利便性を高めました。
10月19日(日)にはアオキスーパー清城店で市長や市観光マスコットキャラクター「だし丸くん」が参加するセレモニーが行われ、CO2削減やリサイクルの重要性を伝える機会となりました。市は、市民が身近な資源循環に参加しやすい環境を整えることで、回収量の増加とSAF利用拡大につなげたい考えです。今後は回収状況を見ながら拠点の追加や周知活動の強化が検討されるとみられます。
【回収拠点情報】
アオキスーパー清城店 半田市清城町2-3-8
アオキスーパー乙川店 半田市長根町1-49
source: PR TIMES
