東京都渋谷区を舞台に、安全な移動環境づくりを掲げた「Shibuya Safe Ride Project」が2025年12月9日に始動しました。渋谷未来デザインとLuupが共同で企画し、東急、東京海上日動火災、ファミリーマートが賛同企業として参加します。第1弾では、12月中を中心に、飲酒運転防止やヘルメット着用促進など複数の施策を集中的に実施します。

渋谷区は鉄道網が発達する一方、坂の多さや駅から離れた生活圏での「ラストワンマイル」の足不足が課題です。観光や夜間の安全、防災の観点からも移動の質向上が求められており、官民連携で「街と人と乗り物の共生モデル」をつくる狙いです。Luupの電動キックボードなどマイクロモビリティの運行データと、渋谷未来デザインの地域ネットワークを組み合わせ、渋谷をモデル都市として効果検証を行い、他自治体への展開も視野に入れます。

直近の施策として、渋谷区内の複数のLUUPポートで、一般利用者を対象にした世界初とされる乗車前アルコール検査を12月中に試験導入します。検知された場合はライド開始不可とし、実効性を検証します。さらに12月中旬以降、繁華街エリアの利用者に対しアプリ内「反応テスト」を提供し、再受験が規定回数に達すると一定時間利用制限がかかる仕組みで、飲酒時の利用抑止を図ります。

啓発面では、12月9〜15日にスターツビジョンなど渋谷区内の大型ビジョンでマナー・安全広告を掲出し、SNSやWebメディアでも情報発信します。交通ルールを学べる安全講習会も継続して開く予定です。ヘルメット着用促進としては、12月12日と15日の各15時〜18時に、渋谷マークシティなど3カ所のポート周辺で、スタッフによるヘルメットの貸出と返却を試験的に行います。

今後は、飲酒運転対策やヘルメット着用の効果測定を踏まえ、インフラ整備やルール・マナー啓発を一体で進める方針です。プロジェクトは協力企業や大学、団体を広く募集しており、渋谷発の「Safe Ride」モデルが全国の都市交通政策やマイクロモビリティの安全運用に影響を与えるかが注目されます。

【プロジェクト情報】

Shibuya Safe Ride Project パートナー募集サイト

https://lp.luup.sc/saferide/shibuya

【関連プロジェクト】

渋谷グッドマナープロジェクト公式サイト

https://shibuya-good-manner.com

source: PR TIMES

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