大阪府高槻市は、災害時の断水・濁水に備えるため、水道部庁舎南側に「貯水機能付給水管」を整備しました。タンク容量は2立方メートルで、1人1日3リットルとして222人の3日分の飲用水に相当します。大阪府内での導入は初めてで、市は令和8年度から12年度までの5年間で、市内小中学校10校にも順次設置する計画です。

高槻市では、平成30年6月18日の大阪府北部地震で最大2日間の断水・濁水が発生し、避難所に水を求める長蛇の列ができました。さらに南海トラフ巨大地震発生の予測を踏まえ、市は基幹管路や災害拠点病院、避難所など重要施設を中心に耐震化を進めています。市立小中学校59校のうち、接続管路の耐震化は令和12年度までに49校で完了予定で、残る学校では完了時期が令和13年度以降となります。

貯水機能付給水管は、地上に設置された給水管の一部を球状タンクとし、平常時は水道水が滞留せず常に循環する構造です。大規模地震で配水が止まっても、タンク内の水を備え付けの蛇口から取り出せるため、未耐震化区間でも迅速な応急給水が可能になります。平常時は訓練に活用し、災害発生時には住民への配水拠点として機能させる方針です。市は地域住民と連携し、運用訓練を重ねて応急給水体制の向上を図るとしています。

【事業概要】

水道部庁舎敷地内に貯水機能付給水管を設置しました

https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/suidou/165084.html

source: PR TIMES

Share.