パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社は9日、木造耐震住宅工法「テクノストラクチャー」の構造躯体について、BIMモデルの国際標準「IFCデータ」を2026年4月1日から有償提供すると明らかにしました。価格は延床面積によって変動します。2026年4月に国土交通省が始める建築確認のBIM図面審査制度に対応し、確認申請時にIFCデータをPDF申請図書へ添付する形で活用されます。

BIM(Building Information Modeling)は、設計から施工、維持管理までの建物情報を3次元で一元管理する手法です。同社のサービスでは、構造・意匠・設備の整合性を3D上で「見える化」し、部材同士の干渉を事前に確認できるため、設計段階での手戻りや施工トラブルの削減が期待されます。審査側はIFCデータにより計算書や構造伏図との整合確認の一部を省略できるとされ、審査期間の短縮につながる可能性があります。

背景には、建設業界の人手不足とDX(デジタル変革)による業務効率化ニーズがあります。BIM活用は大規模な非住宅建築で先行していますが、中小建設会社では導入コストや人材不足が課題で、木造分野でIFCデータを提供できる事業者も限られています。同社はテクノストラクチャーを使う非住宅案件でのBIM導入を後押しし、地域工務店のDXと品質向上を支援することで、同工法の採用拡大を図るとしています。今後は制度運用や利用企業の反応により、木造住宅分野へのBIM普及がどこまで進むかが焦点となります。

【サービス情報】

テクノストラクチャーIFCデータ提供サービス

提供開始日 2026年4月1日

提供形態 テクノストラクチャー構造躯体のBIMモデル(IFC形式)

価格 延床面積に応じた有償設定

【商品情報】

テクノストラクチャーEX ウェブサイト

https://panasonic.co.jp/phs/pasd/technostructurenoie/long/technostructure-ex/

テクノストラクチャーEX シミュレーション動画

https://sumai.panasonic.jp/video_jump/index.php?id=6765641275ca18a

source: PR TIMES

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