スペイン・バルセロナで2025年11月4〜6日に開かれた世界最大級のスマートシティ展「Smart City Expo World Congress 2025」において、茨城県つくば市の休日夜間オンライン診療の取り組み「つくば市休日夜間デジタル急患センター」が紹介されました。会場には135カ国から2万5,771人が来場し、1,150社が出展する中、日本の地域医療DXの事例として関心を集めました。
この取り組みは、株式会社リーバーの遠隔医療アプリ「LEBER(リーバー)」を活用し、小児医療機関の診療時間外にオンラインで医療相談と診療を受けられる体制を整えたものです。2024年12月にサービスを開始し、夜間や休日に急な発熱などで受診先に迷う保護者が、スマートフォンから医師にアクセスできる仕組みです。アプリには全国で440人超の医師が登録しており、24時間365日相談に応じています。
LEBERは、全国46市町村で住民向け医療インフラとして導入されているほか、学校の健康観察に特化した「LEBER for School」や、企業向けの「LEBER for Business」などにも展開されています。今回の国際展示会での発表は、地方都市における医療人材不足や救急外来の逼迫といった課題に、遠隔医療がどう貢献しうるかを示す機会となりました。
今後は、つくば市での運用実績や利用データをもとに、他自治体や海外都市への横展開が進むかが注目されます。オンライン診療の効果検証や、対面医療との役割分担、プライバシー保護などの論点を整理しながら、持続可能な地域医療モデルとして発展できるかが課題です。
【サービス情報】
つくば市休日夜間デジタル急患センターについて
https://www.city.tsukuba.lg.jp/kenko_iryo_fukushi/kenkoiryo/22846.html
遠隔医療アプリ「LEBER」公式サイト
source: PR TIMES
