高専生向けキャリアイベント「しごとーく」が、2025年度に全国17校で開かれることが決まりました。2024年度までの7校と合わせた累計開催校は19校となり、全国51校ある国立高専の約4割に広がります。運営を担う一般社団法人エッジソン・マネジメント協会には、日立グループやパナソニックグループ、川崎重工業、京セラ、関西電力など多数の製造業企業が参画しています。

「しごとーく」は、製造業などで働く技術職社員が学校を訪れ、仕事内容や仕事の目的、やりがいを語る対話型イベントです。従来は主に大学1・2年生を対象としてきましたが、2024年度から高専生にも対象を拡大し、初年度は函館高専を含む7校で実施しました。イベントでは登壇前に各社の採用担当者が社員へ研修とフィードバックを行い、採用競合である複数社が協力して発信力を高めている点が特徴です。

背景には、高専卒業生の就職先が豊富である一方、「選択肢が多すぎて選べない」と悩む学生がいることや、5年一貫教育の中で成績差が固定化し学習意欲が二極化しやすい実情があります。教員からは「仕事の選び方を学ぶキャリア教育」や「働く魅力を通じた学習意欲の底上げ」への期待が高まっており、企業側も機械・電気系人材の採用難のなかで、ものづくりのやりがいを早期に伝えたい狙いがあります。

これまでの参加者からは、「講義では聞けない技術職の生き様を知り、不安が和らいだ」「社会人になっても学び続けられることが分かった」といった声が寄せられています。エッジソン・マネジメント協会は、「日本を、世界で最も若者が育つ社会にする」との理念のもと、3年後をめどに47都道府県すべての高専での実施体制構築を目指しており、今後も産官学連携を広げながら、地方を含む高専生へのキャリア支援機会の拡充が進みそうです。

【イベント情報】

しごとーく(高専生向けキャリアイベント)

主催:一般社団法人エッジソン・マネジメント協会

2025年度開催校数:17校(累計19校/国立高専51校の約4割)

source: PR TIMES

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