ホームセンターチェーンのカインズは、次世代型店舗の初号店となる「カインズ 吉川美南店」(埼玉県吉川市、売場面積約1万2300平方メートル、駐車台数606台)を2025年12月11日に開業します。通常店舗は10時〜20時営業に加え、24時間レジレスの無人ミニホームセンター「CAINZ Mobile Store」を併設し、約7万7000点の商品とデジタルサービスを組み合わせた新しい買い物体験を打ち出します。
同店は、アプリ決済「ポケットレジ」、店内検索ができる音声対応ナビ「スマートフロアナビ」、電子カタログ端末19台による「デジタルオーダーコーナー」、オンライン注文品を営業時間外も受け取れる「PickUpロッカー」など、2018年の「IT小売業宣言」以降の施策を集約しました。リアル店舗の強みとして、観葉植物とアクアを融合したグリーン売り場、照明やサイズ感を試せるカーテン・インテリア売り場、香りを試せる柔軟剤売り場など、体験型展示を広く採り入れています。
ペット関連では、トリミングサロン、ドッグフォトスタジオ、「いぬのようちえん」、スマートドッグランを揃え、飼育からしつけ、レジャーまで一気通貫で支援します。店舗外周には「くみまちひろば よしかわ」を整備し、カフェやドッグランに加え、平時はベンチ・災害時は炊き出しに使える「かまどベンチ」を設置。中2階には、平時は地域活動拠点、災害時は一時避難場所として想定する「くみまちコミュニティスペース」も設けます。地元農産物や米「吉川のしずく」を扱う「くみまちマルシェ」で地産地消も狙います。
環境面では、照明のLED化や太陽光発電の導入などにより、エネルギー使用量を一般的な建物比36%削減し、ZEB Ready認証を取得。店舗電力の約10%を自家発電、残り約90%も再エネ由来とし、CO2排出実質ゼロ店舗を標榜します。屋上緑化や低炭素アスファルトの駐車場も導入しました。カインズは同店を拠点に、吉川市と包括連携協定を結び、防災・環境・産業振興などで共創を進める方針です。次世代型モデルとしての検証結果により、他店舗への横展開の速度と範囲が注目されます。
【店舗情報】
カインズ 吉川美南店
埼玉県吉川市中曽根917-1
JR武蔵野線吉川美南駅東口すぐ
営業時間 10:00〜20:00
source: PR TIMES
