東京都新宿区の高級ホテル「パーク ハイアット 東京」(客室171室)が、2024年5月からの休館を含む約19カ月の改修を経て、2025年12月9日に営業を再開しました。館内は壁・床・配管まで既存構造を撤去しほぼスケルトンから再構築、空調や給排水などのインフラを全面更新し、照明は全てLED化するなど、省エネ性能と快適性を高めたのが特徴です。

客室は、パリ拠点のデザインスタジオ「ジュアン マンク」が全面的に再設計し、171室(象徴的な「トーキョー スイート」を除く)が静けさと温かみを重視した現代的なレジデンシャルスタイルへ一新されました。和紙ランプやマグノリアのアートなど開業当初からの意匠も継承し、日本の浴室文化に着想を得た一体型バスルームも導入されています。

ダイニングでは、既存の「ニューヨーク グリル&バー」や日本料理「梢」などが1994年開業時のジョン・モーフォードのデザインを保つ一方、30年以上続くブラッセリー「ジランドール」は「ジランドール by アラン デュカス」として再始動。ミシュランスターシェフ、アラン・デュカス氏との提携により、約400銘柄のフランス産を中心としたワインや特注カトラリーを備えたモダンな空間へと刷新されました。

最上階のレストラン群や2,100㎡のスパ「クラブ オン ザ パーク」などの基幹施設は維持しつつ、厨房設備も最新機器に更新。2階「ペストリー ブティック」に加え、2026年3月2日にはカジュアルな「デリカテッセン」も開業予定で、滞在・飲食両面での体験価値向上を目指します。開業30周年を機に行った大規模改修により、同ホテルは「静けさ」を軸としたラグジュアリーホテルとして今後10〜20年の競争力強化を図るとみられます。

【ホテル情報】

パーク ハイアット 東京

東京都新宿区西新宿3-7-1-2

客室数 171室

スパ&フィットネス「クラブ オン ザ パーク」延床約2,100㎡

source: PR TIMES

Share.