サステナ無人自販機「ZERO BOX」を展開するZERO株式会社(東京都台東区)は、平常時のフードロス削減に加え、災害時の物資提供インフラとしての機能強化と全国導入を進める方針です。初期設置費用を無料とするキャンペーンにより、地震や水害リスクの高い地域を優先して配備し、災害直後数時間〜数日の物資不足を補う狙いがあります。

ZERO BOXは、賞味期限が近い食品や飲料を安価または無料で提供し、廃棄削減とCO₂排出量の低減を図る無人販売機です。企業のオフィスなどに設置され、通常の流通に乗らない商品を仕入れて提供することで、フードロスの削減効果を可視化できる仕組みになっています。設立は2022年3月で、資本金は5,000万円です。

防災面では、平常時は電子ロックで食品や衛生用品を管理しつつ、停電時には手動でロックを解除できる構造としました。これにより、道路寸断や物流停止で支援物資が届きにくい状況でも、街中にある自販機を地域の「受け皿」として活用し、水や保存食、非常用バッテリー、紙おむつなどを提供することが可能になります。

同社は今後、自治体や企業との連携を深めながら設置場所を拡大し、「日常に置ける防災インフラ」としての認知向上を図る考えです。フードロス対策と防災・減災を両立するモデルがどこまで普及するかが、持続可能で災害に強い地域づくりの試金石となりそうです。

【サービス情報】

ZERO BOX(サステナ無人自販機)

運営:ZERO株式会社

所在地:東京都台東区東上野2-20-6

公式サイト:https://www.nofoodloss.com/

source: PR TIMES

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